廃棄物の処分をプロに頼んだのに責任が?

みそら

2018年09月21日 08:14




今日は家庭や事業所から出るゴミ、廃棄物のことです。

この処理をプロの業者さんに頼んだとしても自分にも責任がある
というふうに法律では決められています。

 廃棄物の処理及び清掃に関する法律

『排出事業者責任(はいしゅつじぎょうしゃせきにん)』といいます。

 「ダイコー事件」
 覚えていらっしゃるでしょうか?

 食品廃棄物の処理を委託されたダイコーが廃棄物を横流し
 また不適切に保管していたという事件です。
 ダイコーは倒産してしまったため、排出した食品業者が
 その後処理の責任を負わされました。

 排出事業者責任はどのような際に問われるのか?

 例えば・・・

 「相場より極端に安い料金で委託をした」

 「不法投棄をしているとの噂があったが安いので
  委託した」

 「業者からマニフェストが来ていないことに気が
  付かなかった」

このようなことがあった時に、もしも委託した業者が
不法投棄をしてしまうと、排出事業者責任が問われる
ことになります。

場合によっては、不法投棄された場所の自治体から
廃棄物の撤去をするよう命令を受けることもあり、
この命令に違反をすると懲役や罰金の対象にもなります。

つまりゴミを出す者として、適切な業者さんに委託をし、
最後まで適正に処理されるまでの責任を負っている
ということですね。

「プロに頼んだんだから、もう知らない」という
油断をしないよう心がけて頂きたいと思います。

塩崎宏晃








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