事業承継あれこれ

みそら

2018年11月01日 17:25




先日NHKのニュースで事業承継に関する新しいサービスが
紹介されていました。
TRANBI(トランビ)」という企業です。

事業承継M&Aといいますと仲介会社が高額案件のみ
取扱うイメージがあります。
当該サービスの特徴は、サイトに無料登録した売り手と
買い手が情報を得てさらに直接交渉をすることが出来る
という点です(試しに私も登録をしてみました)。

比較的小さな事業の譲渡でも気兼ねなく情報が
流れます(ユーザー数約15,000者、マッチング数約7,000件)
ので、小規模事業者でも検討に入ることが出来ます。

さて、事業承継やM&Aの手段として良く使われるのが
株式の譲渡です。
定款の定めに沿って株式譲渡契約を結ぶことで手続きが
完了します。

株主が替わるだけですので、決算書に現れる現預金、
売掛金、不動産、動産などの資材の他、契約行為、許認可など
目に見えない資産(知的資産とも呼ばれています)
も従前の法人に帰属したままです。

これにより承継後もスムーズに事業収益を得ることが
出来ます。

但し、注意をしたいのが決算書に現れていない
マイナスの資産(簿外債務)です。
事件や事故の責任による弁償金やなんらかの
行為の義務が株式譲渡後に確定して、相手から
請求されるようなケースです。
売り手・買い手の双方はこうしたリスクを
予め相互に認識したうえで検討をしなければなりません。

それにしてもトランビのようなサービスは
今後益々盛んになるでしょうね。

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