熊本県のスポーツ強豪校である、熊本工業高校の生徒達は
昨年の地震で体育館の天井が崩落し、立ち入り禁止のため
予備の小さな体育館を4つの部で順番に利用しているそうです。
もう地震から1年になるのに、まだ修繕できないのか・・・?
と疑問がわきますが、実は熊本県発注の公共工事について
入札が成立しない案件が2月末で291件もあるそうです。
入札が成立しない主な理由は、工事現場で確保しなければ
ならない作業員の人手不足とそれに伴う人件費の急騰。
落札しても人手不足で工期が間に合わなかったり、人件費の
都合で採算が合わないことが分かれば、建設業者も当然、
工事を受注しようとは考えないでしょう。
熊本工業高校の生徒さん達も、この影響を受けているようです。
(日経新聞2017.4.12より引用)
建設業は衣食住に密着した産業ですから、人手不足の影響は
生活の様々な場面で現れてきますね。
私は昨年の9月に熊本県益城町を訪れましたが、壊れた建物が
そのまま残され、解体工事が進んでいないことに驚きました。
塩崎宏晃